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施工建物

ユニバーサル施設

東京都都知事賞/第27回建築作品コンクール 最優秀賞受賞
大田区老人福祉センター シルバーピアたまがわ

施工場所 東京都大田区下丸子
用 途 高齢者福祉住宅
構 造 鉄筋コンクリート造
規 模 地上5階建
延床面積 約11,200㎡
竣 工 平成12年

[審査評]

「老後が安心」という感じがピッタリした、高齢者のための施設である。施設が人を引きつけるかのように、ここを訪れる見学者も多い。 施設内外の緑地を巧みにつなぎ、地域にも開かれた施設となっている。

この老人ホームは、ベッド数が200床で、ほかにショートステイ用として40床、合計240床という大型施設である。

居室部分は3層・各階80床となっているが、これを平面計画上で櫛型に分節し、それぞれが施設内のコミュニティを構成し、全体としてボリューム感を抑えている。 各居室は、”多摩川通り○番地”など地域の通り名でネーミングされており、ほほえましい。

分節化した居室群が取り囲むように、「集いの庭」、「花の庭」、「和の庭」という3つの中庭を配置している。 この中庭は、四季折々の表情で高齢者の目を楽しませる。また、廊下の延長としての縁側木製デッキを、この中庭を中心に巡らせることで、立体的な交流スペースを生み出している。

大型施設ではあるが、生活者の安全を確保しながら通風を考慮した開口部、換気を目的とし風の道を構成するアルコーブ、自然光が入る室内の明るい洗面コーナーなど、ディテールでも高齢者への優しい配慮が溢れている。

木質系の内装材を多用し、家庭的な暖かみのあるインテリア計画とするとともに、外観は縦横の線材を多用することにより、全体として和風を感じさせ、高齢者の生活感に馴染みやすいものとしている。

高齢者にとっての居住空間・生活の場として、細部について丁寧な配慮がなされているとともに、全体としても極めてすっきりとした、まとまりある作品である。 高齢社会の施設のあり方を示す建築として高く評価したい。

(森下尚治)

設計:(株)日建設計施工:北信土建・山田建設・湯建工務店・神薗工務店施主:大田区長 西野善雄

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